ここでは、GUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)の概要について解説します。
ユーザーがプログラムを操作するための仕組みを、 一般にユーザーインターフェイスと呼びます。 ユーザーインターフェイスにはいくつかの種類がありますが、 現在の主流となっているものの一つにGUI(グラフィカルユーザーインターフェイス)が挙げられます。 GUIでは、ウィンドウやボタンなどの視覚的な表現によって、 ユーザーがプログラムを操作します。 GUIは、一般的な用途のアプリケーション・ソフトウェアなどで広く用いられています。
GUI以外で有名なインターフェイスとして、 CUI(キャラクターユーザーインターフェイス)というものもあります。
CUIでは、プログラムは文字列の表示端末を通してユーザーとやり取りします。 例えばVCSSLプログラムでも、GUIを使用しない場合は、 VCSSLコンソールを用いた文字列表示が主体となります。 そういった「黒い画面に白い文字が流れていく」といったものがCUIです。
CUIは、GUIが登場する以前の時代に、主流として普及していました。 その後、GUIの登場によって、一気に主流の座を奪われました。 これにはいくつかの理由がありますが、最大の理由はGUIが初心者ユーザーにやさしかった事でしょう。 つまりVCSSLでもCUIからGUI主体の設計へ移行する事で、 より初心者ユーザーにやさしいプログラムを開発する事が可能になります。
なお、一般には目にする機会の少なくなったCUIですが、 熟練者にとっては高効率なため、プログラミングや科学技術計算など、 比較的専門的な分野においては現在も広く用いられています。
VCSSLプログラムでGUIを扱うには、 VCSSL標準ライブラリの一つである、VCSSL GUIライブラリをインポートする必要があります。 これには、プログラムの先頭行に以下のように記述します。
これで、プログラム中からGUIを扱うための関数が利用可能になります。