付録 - 主な組み込み関数/変数

ここでは、RINPn で標準で利用できる関数および変数の中から、特によく使うものをリストアップして紹介します。

- 目次 -
以下に挙げる関数/変数の大半は、「 プラグイン 」の項目でも触れた、 Vnano 標準プラグインが提供しています。 従って、全ての関数/変数のリスト、およびより詳細な仕様については、Vnano 標準プラグインの仕様書をご参照ください。 ここでは、説明内容を簡略化して掲載しています。

組み込み関数

rad( degree )

度からラジアンへの変換関数です。

例: rad( 180.0 )

deg( radian )

ラジアンから度への変換関数です。

例: deg( 2.0 * PI )

sin( x )

正弦(サイン)関数です。引数 x の単位はラジアンです。

例: sin( PI / 2.0 )

cos( x )

余弦(コサイン)関数です。引数 x の単位はラジアンです。

例: cos( 2.0 * PI )

tan( x )

正接(タンジェント)関数です。引数 x の単位はラジアンです。

例: tan( PI / 4.0 )

asin( x )

正弦関数の逆関数(アークサイン)です。結果の単位はラジアンです。

例: asin( 1.0 )

acos( x )

余弦関数の逆関数(アークコサイン)です。結果の単位はラジアンです。

例: acos( 1.0 )

atan( x )

正接関数の逆関数(アークタンジェント)です。結果の単位はラジアンです。

例: atan( 1.0 )

sqrt( x )

平方根を求める関数です。

例: sqrt( 4.0 )

ln( x )

自然数 e を底とする対数関数です。

例: ln( 10.0 )

log10( x )

10 を底とする対数関数です。

例: log10( 1000.0 )

pow( x, exponent )

x の exponent 乗を求める関数です。

例: pow( 2.0, 3.0 )

exp( exponent )

自然数 e の exponent 乗を求める関数です。

例: exp( 1.2 )

abs( x )

絶対値関数です。

例: abs( -1.23 )

sum( ... )

和を求める関数です。

例: sum( 1.23 ,   4.56 ,   7.89 )

mean( ... )

平均値(算術平均)を求める関数です。

例: mean( 1.23 ,   4.56 ,   7.89 )

van( ... )

分散( 分母: n )を求める関数です。

例: van( 1.23 ,   4.56 ,   7.89 )

van1( ... )

分散( 分母: n-1 )を求める関数です。

例: van1( 1.23 ,   4.56 ,   7.89 )

sdn( ... )

標準偏差( 分母: n )を求める関数です。

例: sdn( 1.23 ,   4.56 ,   7.89 )

sdn1( ... )

標準偏差( 分母: n-1 )を求める関数です。

例: sdn1( 1.23 ,   4.56 ,   7.89 )

length( array, dim )

配列 array における、dim 番目の次元の要素数を返す関数です。

例: length( array, 0 )

output( value )

スクリプトの計算結果の値を表示するための関数です。 GUIモードでは、値は「 OUTPUT」 テキストフィールドに表示されます(複数回呼ぶと、表示内容は単純に上書きされます)。 CUIモードでは、値は標準出力に 1 行で出力されます。

例: output( 1.23 )

print( value )

スクリプト内で、長い内容や複数行の内容を表示するために、汎用的に用いる関数です。 任意個数・任意次元・任意型の値を表示可能で、値は 1 個ずつ( 1 要素ずつ)タブ空白区切りで表示されます。 GUIモードでは、値は独立なウィンドウ上に、自動改行なしで追記されていきます。 CUIモードでは、値は標準出力に自動改行なしで追記されていきます。

例: print( 1.2 , 3.4 , 5.6 )

println( value )

上記の print 関数とほぼ同様ですが、この関数は内容を自動改行付きで表示/出力します。

例: println( 1.2 , 3.4 , 5.6 )

組み込み変数

PI

円周率 π の値を保持する変数(定数)です。

値: 3.141592653589793