洗車後に腕を組んでニヤニヤしながらクルマを眺めてる時に、ご近所さんと遭遇した際の挨拶の気まずさについて
まぁタイトルの通りの話です。なんか今回はもう出オチですね。現時点でほぼ内容が分かるでしょう。「あーアレね」って。
が、前回は思った以上に技術的にマニアックな内容になってしまったので、なんか普通の日記コーナーとしてのバランス的なものを取るために、 今回はこれくらいウルトラ雑いネタでもいいかなぁと。あえて。あえてね。
…という事でいってみましょう。
まず、今このページを読んでくれている人の中には、全員が全員クルマ好きではないと思うので、前提として少し説明が要りますね。
「クルマ」というものは、全く使わない人や、使っても完全に道具として割り切っている人にとっては、ただの機械ですよね。
一方で、クルマを趣味として持っている人や、道具であってもクルマ熱が強めな人にとっては、普通の機械とは一線を画す、特別な感情を持ってしまうのが、クルマというもので。
まぁいわゆる「クルマ愛」と呼ばれるやつですね。
その「クルマ愛」、形や強さは人それぞれで、人によっては「自分の身体の一部」のような認識であったり、愛着の強い服のようであったり、家族の一員のようであったり、かわいいペットのようであったり、同僚や相棒のようであったり、等々。
ちなみに私は、クルマ = ペット 兼 相棒 みたいな認識のタイプです。
具体的には、ガレージにデカくてかわいい特殊な犬を飼ってて、用事の時とかに背中に乗せて走ってくれる みたいなイメージが一番しっくりきます。
上の図みたいなイメージですね。私の脳内では、クルマが上の図みたいな「ちょっと生き物チックな」感じに認識されています。
カテゴリー的に「機械」だという事は、理性ではわかっているんですが、感情的には機械よりも逆に「犬」ポジションの方がずっと近い。
なので、給油後に着座して満タンのガソリンメーターを見ると「お腹いっぱいになったねぇ」とかボソッと言ってしまいますし、駐車後に降りた後はボンネットの先端(「おでこ」と呼んでいる)を一瞬だけナデナデとかしてしまうんですよね、ついつい。
…
あっ、人前ではやらないですよ。人前ではやらないんで大丈夫です。
さすがに人前でそんなソフト不審者ムーブはやらないです。 もうアラフォーのおっさんだし、そんなおっさん見たら俺だって怖ぇし。
… と、まぁそんなこんなで、こじらせると、普通の人から見るとちょっと軽い不審者の域 にまで足を踏み入れてしまうのも、クルマ愛というもので。
そんなクルマ愛こじらせ気味な人々にとっての一大イベントが「洗車」ですよね。
普段から健気に我々を載せて走り回ってくれているクルマを、愛犬をお風呂に入れるがごとくの気分で、丁寧に洗ってピカピカにしてやるわけですよ。
そりゃもう時間をかけて。ありがとなー ありがとなー かゆい所ないかー? おっ、ここかー? とか色々思いつつ洗うわけです。
…で、ピカピカになったと。
今回の本題はここからです。
ピカピカになったクルマがですねぇ、喜んでですねぇ、語りかけてくるような感じがするわけですよ。
「ほらほら、こんなにピカピカになったよ! もっとピカピカになったボクを見て!」 って。
で、それに応えて、「そうだねぇ、ピカピカになったねぇ」とか心の中で言いながら、腕を組んでじーっと愛車を眺めるわけですよ。
まぁ大体10分前後くらいかな?
で、10分前後もクルマの前でじーっと突っ立ってると、ご近所さんが1人くらいは家の前を通過していく確率が高いわけですよ。
顔見知りの人が通過するからには、挨拶というものが当然発生しますよね。
でも、挨拶ってなんか、「間合い」みたいなものがあるじゃないですか?
屋内の廊下とかならともかく、屋外で、長めのまっすぐな道で、離れた距離からの遭遇だと。
まず、挨拶の発射時の距離が、あまりにも遠すぎると、明らかに射程距離の圏外で届かない。 これはまぁ当然ですね。
そこから、もうちょい近づいて、「そろそろ届くかな…?」みたいな微妙な距離でも、人によって届いたり届かなかったりするわけです。
そして1発目を外すと、そのままシカトして通過するわけにもいかないし、なんかちょっと焦って、接近しながら小刻みに2発目、3発目を放ちがちな心理になりません?
で、それって相手側から見たら、遠方から小刻みにおじぎ的な謎アクションを反復しつつ接近してくる人(遠くて声は届いてない or 誰だか微妙によくわからん)なわけで、なんかちょっと軽く気色悪いアクションですよね。
そういうの避けたいじゃないですか。お互いにとって不毛だし。
だから、挨拶はなるべく一発で確実に決めたい。 シュっと自然に。そつなく。
じゃあどうすんの? というと、以下のような戦略的ムーブをよく用いるわけです:
- ・フェーズ 1: まだ明らかに遠い距離
- → 存在に全く気付いていないフリをしながら、空気をやり過ごす。
- ・フェーズ 2: 接近しつつあるが、挨拶到達率がまだ低い距離
- → ここで焦って挨拶を発射しがちだが、まだ早い。まだここは、気付いていないか、何か考え事をしているフリをしながらやり過ごす。
目線を合わせずに、進行方向のやや斜め上あたりをぼーっと見るのがコツだ! - ・フェーズ 3: 挨拶到達率が7割~8割くらいに達した距離
- → ここ。ここらへんで、「あっ、いま気づきました」みたいな雰囲気を醸し出しつつ挨拶を発射する。
…とまぁこんな感じなんですが、なんか今これ書いてて、冷静に客観的に読むと、たかが挨拶ひとつで人目を気にし過ぎてキモく思えてきた。 なんかキモいですよねこんなん考えてる奴って。
まぁシャイな性格なんで許してくれ。シャイな性格ってのはこういう事ばかり考えてしまう生き物なんだ。キモいけど。許して。
…で。
話を戻すと、いま我々は洗車を終えて、ピッカピカな愛車の前で、腕を組んでじーっと眺めてるわけです。
「うーん、ピッカピカだなぁ」とか思いつつ、スマホで写真を撮ったり、再び腕組みをしてニヤニヤしたり。じーっと見てるわけです。
…そこに、長いまっすぐなストリートの、遥か彼方から、足音が ——
—— あっ、たぶんご近所さんの誰かだ。
挨拶をしなければ。
今か? いや、今は恐らくまだ遠い。足音があまりに遠すぎる。恐らくまだ挨拶の射程距離圏外だろう。
本当は目視で距離を確認したいが、もし足音のする方を振り向いて、明らかに射程圏外だったら? 明らかにまだ挨拶を発射できない「待ち」の距離だったら? ——
—— 相手から見たら、クルマの前に突っ立ってる奴が、自分の方を振り向いて、そのまましばらく(挨拶の間合い待ちで)フリーズしてる感じになってしまう。
それはなんか空気が謎すぎる。それは避けたい。
とすると、いま足音の方を振り向くわけにはいかない。
今しばらく、俺はこのまま、腕組みしてクルマをじっと眺めてる状態を保ったまま、気付かないフリを続けなければならないのである。
その間、ほんの数秒~十数秒ほどだが、まぁ当然ながら非常に恥ずかしい。
だってあれですよ、そもそも「腕組みをして、クルマをじーっと眺めてる」っていう場面って、それだけで結構恥ずかしい場面じゃないですか。
しかもあれですよ、ウチのクルマって軽なんですよ。ピカピカで赤くて綺麗だけども、スズキのアルトターボRSっていう軽自動車なんですよ。
何、アラフォーのおっさんが、腕を組んで、軽自動車を眺めてニヤニヤしてんの?って。
客観的には、そういうワンシーンなわけですよ。
だから、自分だけならいいんだけども、その姿を見られるのは、やっぱり恥ずい。
でも、足音の方を振り向くわけにはいかない。まだ。
だからこう、腕組んだ姿勢で、クルマの方を眺めながらしばらくフリーズして我慢なのです。
ちょっと近づいた? でもまだだ。まだこの足音は遠い。もうちょい我慢だ。恥ずいけど耐えろ。
そろそろか…? そろそろいけるか…? 今だ…!
と、まぁ、以上の通りです。
このシチュエーションでの、ここに至るまでの 「間」が気まずいし恥ずかしいよね、っていう、今回はそういうお話でした。