ステップ2 - CUIモードで使ってみる (コマンドでの使用)

RINPn は、コマンドラインで使える「CUIモード」もサポートしています。ここで実際に使ってみましょう!

- 目次 -

RINPn には、ステップ 1 で扱ったGUIモードの他にも、CUIモードというモードがあります。 CUIモードでは、コマンドライン端末上で、電卓画面を起動せずにその場で計算を行う事ができます。

CUIモードでの計算方法(パス登録なしの場合)

とりあえず何の追加作業も無しにCUIモードを使用するには、コマンドラインで以下のように、計算式を引数として「 RINPn.jar 」を実行してください:

cd RINPnのフォルダの場所

java -jar RINPn.jar   "(1 + 2 ) / 3 - 4 + 5"
(結果) 2

java -jar RINPn.jar   "sqrt ( sin( PI / 2 ) + 1 )"
(結果) 1.414213562

このように、GUIモードで行ったのと同じ計算を、電卓画面を起動せずに行う事ができました。

CUIモードでの計算方法(パス登録ありの場合)

ただ、毎回上のように RINPn のフォルダに cd しつつ長いコマンドを打つのは、少し面倒ですね。 そこでOSの環境変数 PATH (または Path) に、RINPn の「 cmd 」フォルダのパスを登録 (すぐ下で説明) すると、 カレントディレクトリがどこであっても「 rinpn 」コマンドで手短に計算できるようになります:

rinpn "(1 + 2 ) / 3 - 4 + 5"
(結果) 2

rinpn "sqrt ( sin( PI / 2 ) + 1 )"
(結果) 1.414213562

パスの登録方法は、ご使用の環境に応じて異なりますので、下記の二通りのうち、適した方を行ってみてください。 なお、パスの登録作業は、誤って既存の登録内容を消してしまうと、 PCがこれまで通りに使用できなくなるなどの危険がありますので、 慎重に行ってください。 パス登録が初めての方で、熟練者の方に作業のガイドやご助力などを頼める場合には、ご依頼される事をお勧めします。

Microsoft® Windows® 10 でのパス登録方法

RINPn のフォルダを、PC内のどこか定位置に配置した上で、以下の手順でパスを登録します:

スタートボタンを押す » 歯車アイコン(設定)を選択 » 「環境変数を編集」と検索して移動 » 開かれた画面で「ユーザー環境変数」の一覧から「Path」(無ければ作成)を選び「編集」ボタンを押す » 開いた画面の「新規」ボタンを押し、 RINPn の「 cmd 」フォルダのパスを入力してください。 その後、開いている画面を「OK」で閉じれば完了です。
※ Shiftキーを押しながら cmd フォルダを右クリックすると、メニューからパスのコピーを行えます。

なお、RINPn のフォルダの配置場所を移動した際には、登録したパスも修正する必要があります。

Linux® やその他の環境でのパス登録方法

まず、RINPn のフォルダを、PC内のどこか定位置に配置してください。ここでは例として、以下の場所に配置したものとします:

/usr/local/bin/rinpn/rinpn_?_?_?/
(?_?_?の箇所はバージョンの数字)

次に、cd コマンドで上記ディレクトリ内の「 cmd 」ディレクトリに移動して、 その中にある「 rinpn 」というファイル(拡張子無し)に、以下のように実行権限を付加します:

chmod +x rinpn
(権限エラーが出る場合は「 sudo chmod +x rinpn 」とします)

最後に、ユーザーのホームディレクトリにある、「 .bashrc(隠しファイル)」または「 .bash_profile 」もしくは「 .profile 」 (どのファイルが有効かはOSやディストリビューションによって異なります)をテキストエディタで開き、最終行に下記の一行を追記します:

export PATH=$PATH:/usr/local/bin/rinpn/rinpn_?_?_?/cmd/
(?_?_?の箇所はバージョン番号で置き換えてください)

上記はシェルが bash の場合です。Ubuntu® などを標準状態で使用している場合は、シェルが dash なので、右辺をダブルクォーテーションで囲います:

export PATH="$PATH:/usr/local/bin/rinpn/rinpn_?_?_?/cmd/"
(?_?_?の箇所はバージョン番号で置き換えてください)

他にも、シェルによって微妙に記法が違います。詳細は各自の環境について検索してください。

以上で完了です。

- 本文書内の商標などについて -