ステップ 4 - スクリプトで関数/変数を追加する
(ライブラリ スクリプト の使用)

ここでは、RINPn のスクリプト機能の応用として、関数や変数を定義し、それを通常の電卓の計算時に活用してみましょう!

- 目次 -

スクリプトは、単体で実行するためだけでなく、 計算式や別スクリプト内で使用するための関数や変数を、定義して提供するためにも役立ちます。 そのような目的のスクリプトの事を、 RINPn および Vnano では「 ライブラリ スクリプト 」と呼びます。

ライブラリ スクリプトの使用方法

例えば、RINPn の「 lib 」フォルダ内にある「 ExampleLibrary.vnano 」は、 ライブラリスクリプトのサンプルで、標準で読み込まれるようになっています。 その記述内容は以下の通りです:

(lib フォルダ内の ExampleLibrary.vnano をテキストエディタで開いた内容)

float libvar = 2.0;

float libfun(float x) {
    float result = libvar * x + 1;
    return result;
}
なお、Vnano における float 型の精度は、double 型と同様の 64 bit なため、どちらを使っても同じです。 一応は float が標準の型名で、double は他言語との間の移植性や可読性に配慮して使える別名、という扱いとなっています。

上記の「 ExampleLibrary.vnano 」内で定義されている変数「 libvar 」や関数「 libfun(x) 」は、 例えば ステップ 1 で扱った、電卓に入力する計算式の中で、 以下の例のように使用できます:

INPUT:
1 + libvar

OUTPUT:
3

INPUT:
libfun(1.23)

OUTPUT:
3.46

同様に、ステップ 2 でコマンドライン引数に指定している計算式の中や、 ステップ 3 でのスクリプト内でも使用できます。

新しいライブラリスクリプトの追加方法(読み込み登録)

必要に応じて、別の新しいライブラリ スクリプトのファイルを作成し、その中で変数や関数を定義する事もできます。

新しいライブラリ スクリプト ファイルを作成した際は、 そのファイルを RINPn の「 lib 」フォルダ内(またはその子孫階層のフォルダ内)に置き、 そのファイルパスを、「 lib 」フォルダ直下にあるテキストファイル「 VnanoLibraryList.txt 」内に記載(追記)してください。 そうすると、そのライブラリ スクリプトが読み込まれるようになります。